古代文化の大分県国東半島にて醸す酒は、「五味一体」すなわち、甘・酸・辛・苦・渋が調和する酒を理想とし、九州全体の酒質レベルアップにも貢献。昭和47年にはドイツ・シュロルラーツ主催の催しに日本の代表として出品された。

和紙の町、川之江は水質に恵まれた蔵で、全国新種鑑評会30回の金賞受賞を誇る。酒は一に麹、二に酒母、三に仕込と言われるが、すべての酒に手造り手法を用いる麹つくりは丁寧できめ細やかな酒質を目指しています。

400余年を誇る司牡丹は、司馬遼太郎の著作でも知られているように、坂本龍馬との深い因縁で結ばれている。伝統的な日本酒はその文化の結晶でもあり継承していくことこそ使命と考え、守るだけではなく、常に「創」をテーマに社会貢献していく蔵元です。業界にあっても常に先駆的である。

平清盛ゆかりの音戸の瀬戸の近くにある。特筆すべきは、貴醸酒という仕込の最後に水に代えて酒で仕込む贅沢な造りをしていて、その経験の深さと技術は他の蔵元の追随を許さない、ゆるぎのない蔵元である。その酒は穏やかな瀬戸の波のように、優しくも深みのある味わい。

日本三大名橋の一つ、岩国の錦帯橋の五連の橋から名づけられました。明治4年の創業であり比較的歴史は浅く、しかし創業時より革新的な企業風土が今にも生かされ、業界をリードするまでに至っている。特に五橋ファイブシリーズは人気の商品

1939年(昭和14年)創業

縁結びで有名な出雲大社の御膝元、出雲で今一番注目を集めている蔵元です。ヤマタノオロチ伝説のモデルにもなった斐伊川の伏流水を使い、普通酒から最高級の大吟醸酒まで一貫して和釜蒸し・手造り麹・槽搾りといった丁寧な酒造りを行っています。

酒名は「春日神鹿」春日の神々が鹿に乗って訪れた伝説をもとにつけられた現在酒米に利用する米は諸白といって麴用の米と仕込み用の米の2つを精米しますが、その手法は、奈良=南都が最初であり、南都諸白と呼ばれています

1832年創業

京都といっても日本海に面した丹後、風光明媚なところでもあり天橋立もあり観光地でもある。仕込み水は超軟水といっても良く、本来酒造りには、適さないが大江山からの湧水は不思議な風味を伴う酒として有名

原料へのこだわり、更に蔵内の衛生管理の徹底。また、すべての酒造米を無農薬・低農薬に切り替えました。その結果平成17年と平成27年には美山錦を使用した純米大吟が新酒鑑評会で見事金賞、今では造る酒、すべてが米から育てた純米酒となっています。

文化11年創業

昭和47年、時の総理大臣 田中角栄氏の日中国交回復の晩餐会で乾杯酒として使用。新潟酒は淡麗辛口の一世風靡しましたが、この蔵は、淡麗な中でも米の味をしっかりと生かした膨らみのある酒質を目指しています。

1711年創業

「酒は健康に良い飲み物でなければならない」という信条を代々受け継ぎ、日本で最初の自然酒(農薬・化学肥料を一切使わない自然米でつくるお酒)を醸した仁井田本家は、自然米100%、純米100%、天然水100%、の酒造りを信条としています。

先ずこの蔵は伝統ある宮城の蔵元四つが企業合同した蔵。以来業界きっての発信力を有する革新的な蔵元です。
先ず、40数年前に誰もが思いもつかなかった級別に対して「無鑑査」の酒を発表しそれが契機としてきょう別が廃止、更に今では認知されてきている「発泡清酒すず音」清酒で初めて瓶内発酵させた酒で、古来の人々の酒を想定し、ネオクラシカルとして発表。更に更に、「ワタシノオト」と名付けた酒は、12%の酒で飲みやすさを基本に開発。又ポルトガルにマデイーラという酒がありますが、発酵の途中でアルコールを添加し発酵を止め、加温熟成する酒ですが、日本で初めて一ノ蔵が発表したのがマデナ。米アルコールを添加しその後加温熟成は当地の鳴子温泉の温泉熱を利用したものです。次々と新しい酒を開発すると同時に、伝統的手法による酒もIWCという権威のある団体から最高賞を受賞するなど紹介に紙面が足りないほどです。地域農業にも積極的で農業法人を立ち上げ、農作物の販売までてがけています。

山形県酒田市、以前NHKで放送された朝ドラの最高視聴率をとった「おしん」の地。創業180年。上杉藩のむ家臣から、水の良さを指摘され安政元年に創業。純米大吟醸と名がつくと一般的には高額商品として、なかなか購入するのも躊躇しますが、楯野川の酒は、非常にリーズナブル。

山形県鶴岡市はダークダックスが歌った「雪の降る町」で有名。又蔵元の祖先をさかのぼると、何と加藤清正につながる家系。この蔵は何といっても「十水」という酒。江戸時代に仕込まれていた作り方を、現在では見事に復元するには非常に技術的に困難といえますが、それを見事にやってのけました。味には五味があるといわれていますが、その調和が何とも見事。燗でも高い評価を受けています。

西屋オリジナルの「閑雅一時」の酒は切れのいい辛口。

ゆっくりとくつろいだ時間におもむろに飲んでほしいと蔵元に開発依頼した酒です。

現存する蔵元の中でも創業以来500年と伝統を誇る蔵元です。「派手な桜の花よりも、地味ながらもふくらみのある梅の花のような酒を造りたい」というのが蔵のモットー。山廃造りに元々定評がある蔵元ですが、最近では生酛造りの酒の評価がダントツの人気銘柄です。

天寿さんを紹介するのに、何といっても先ずは米でしょう。農家とともに原料米に取り組んでいます。更には水です。天寿の仕込み水は鳥海山の万年雪の伏流水です。この水は市販されています。そして造りの特徴は「なでしこ」から採取した酵母を利用しています。まさに酒造りの原点である「米」「水」「人」が調和する蔵元です。

旭川市、大雪山に向かう39号線沿いに蔵元があります。夏にはジンギスカンが楽しめることでも知られていて、地域と密接な関係があります。元々は兵庫県伊丹の発祥で、江戸時代は酒番付に「酒は剣菱・男山」と称され名酒としてその名を広く知らしめ、元禄時代に起きた忠臣蔵で祝杯を挙げた酒として知られています。