現在の給料ではなく江戸時代の杜氏の給料はというと、経済状況によって若干変化がありますが、古文書などによると1884年元治元年には銀900匁という資料が残されています。それを現在の単価に直すと約200万円。これは一仕込み、11月頃より2月までの仕込み期間の給与だったようです。この額他の蔵人に比較して破格といえるものでした。ちなみに、江戸時代は江戸と関西では貨幣単位が違っていて、江戸は金による貨幣で単位は「両」「分」「朱」関西は銀で「匁」の単位でした。1両は約銀60匁に相当していたようです